中村明弘 写真展「時の脈絡」より
■中村明弘 写真展 「時の脈絡」        2002年 新宿ニコンサロン
                             2004年 影法師2004写真展(静岡アートギャラリー) 

 

二眼レフのファインダーを覗く時、私の胸は高鳴ります。それは、幼い日に紙で作った針穴写真機で遊んだ原体験からくるのかも知れません。
 磨りガラスにぼんやりと、左右が逆に映し出された像は、すでに虚像です。それを凝視する時、私の心は、そこに映った「ものたち」がたまらなくいとおしくなります。その「ものたち」が、今そこに到るまでの遠い時間を思います。
 それぞれの脈絡を持った「ものたち」は、シャッターを切った瞬間からカメラという暗箱を通り抜け、一枚の写真となり、私自身の脈絡の中に密やかに生き始めるのです。  
 

                                                     中村明弘



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