影法師の創立者、主宰者であった木村仲久が亡くなったのが1999年の春でしたから、今年の春で11年になります。私たち写真集団影法師は、写真家、木村仲久の偉業をどう顕彰していったらいいのかという思いをずっと持ち続けてまいりました。
そこで、昨年秋、影法師のホームページができましたので、このホームページ上で「木村仲久回顧展」のようなものを開き、たくさんの方に見ていただくと同時に、私たちも彼の生み出した多くの写真に触れ直すことで、その写真の持つ力から学ぶことができればと考えました。

 

木村仲久は、1999年、「木村仲久の世界」という写真展を自らプロデュースして静岡市内で開きました。三ヶ月に渡って開かれたその写真展を終了した時、彼自身の写真活動も終えたのです。今思えば、何かを感じ取り、最後の思いと力をそこに注ぎ込んだのかも知れません。

 

私たちは、彼が自ら名づけた最後の写真展「木村仲久の世界」の名前を貰い受け、ここに、私たちが回顧する写真展「木村仲久の世界」を開催します。ここでは、個展や、写真集として発表されたものの一部の他に、写真雑誌に発表されたものなども、順次載せていくつもりです。かなり長期に渡ることになるかも知れません。

 

ご覧いただきながら、みなさまのご意見やご感想、またご要望など、当ホームページ「お問い合わせ」よりお寄せいただき、より充実したものにできればと考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

(2010年4月 影法師代表 中村明弘)

 

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