カテゴリー: 回顧展「木村仲久の世界」・RETROSPECTIVE EXHIBITION
回顧展「木村仲久の世界」
■会期 : 2010年4月より〜未定
◆ 「木村仲久論 ・ 『海鳴り』の到達点 」 岡井耀毅(写真ジャーナリスト)
あらためて木村仲久の写真を見つめるとき、心の襞にわけいるように繊細でありながら、しかも骨太い鋭い不思議な視線に驚かされる。思わず写面の底へ吸い込まれる抱擁の魅力はどこからくるのであろうか。
彼と話していて、不意に現れる遠い眼差しや、ぐいと身近に引き寄せて吟味するような冷徹な眼に気づくことがよくあったが、おそらく、そんな視線が温かく優しい心情の中に潜んでいて、どんなときでも向かい合う対象に複眼のまなざしを注いでいたのであろう。無上に優しい微笑の眼と、命運を見届けるような醒めた眼とを・・・・。後略 (木村仲久遺作写真集『海鳴り』より)
◆ ここでは、個展や、写真集として発表されたものの一部の他に、写真雑誌に発表されたもの、未公開のものなども、順次載せていきます。ご覧になってのご感想など、当ホームページの「お問い合わせ」よりお寄せください。