「風が見え、時が聞こえる」    ふじたあさや(劇作家・演出家)

 

おそらく、出没する少年は、幼き日の中村さん自身なのだ。そして人間がいた風景は舞台装置。この写真集は、幼き日の中村さん自身が駆け抜けてきた時間を描いたドラマなのだ。そしてそれこそが、二眼レフにそそのかされて、中村さんが仕組んだ作為だったのだ。その意味で、『時の脈絡』というタイトルは、まことに適切というほかない。

(写真集「序文」より)

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